2024/3/25 ホームページを公開しました!!

【カフェジカさん訪問】 SOG制御装置の単体試験とPAS連動試験

ブログ

カフェジカさんに来ました!!

2025年2月1日(土)に東大阪市にある、カフェジカさんを訪問してきました。
この日学んだことは、忘れないうちにブログに残そうと思ってきたのですが、更新に時間がかかってしまいました・・・

カフェジカさんには数年前から何度か訪問をさせていただき、点検機器の操作方法や電気事業法の重要性について学んできました。

最近、設備トラブルで年次点検がうまくいかなかったこと、そして測定器の操作ミスによる初歩的なミスというのが続いてきました。電気主任技術者の選任をやらせていただくようになってから、点検機器や測定器に触れる機会は少なくなりました。それによって、以前のように測定器をすばやく操作することや点検機器を使うことの感覚が鈍ってきたように感じています。そこでカフェジカさんで一度電気の仕事について見直してみたい、初心に返ってみたいと思い、通常オープンの日に訪問をさせていただくことにしました。

この日は自己紹介や電気事業法の保安規程の重要性について学びがありました。また後半には点検機器の実習がありました。

いつもは過電流継電器試験を実習しますが、今日はSOG制御装置とPASの連動試験の実習についてやらせていただきました。いつもやってみたかったのですが、方向性という言葉になんか難しそうという先入観から、実習があったとしてもやや避けてきたのですが、今回操作できるチャンスと思い、思い切って試験機に触れてみました。

SOG制御装置と試験機

戸上電機製のSOG制御装置と試験機も同じく戸上電機製(DGT-M1)を使用しました。
戸上電機の高圧地絡方向継電器試験記録を元に、実際に試験を実施しました。今回は試験機からSOG制御装置へつなぐ配線は既に実施されていましたので、仕様書を見て自分でも接続できるようにしたいと思います。

実施した試験内容は以下の5点です。
①最小動作電流試験(零相電圧整定値V0の150% 位相+30°)
②最小動作電圧試験(零相電流整定値I0の150% 位相+30°)
③位相特性試験(零相電流整定値I0の1000%、零相電圧整定値V0の150%)
④動作時間試験(零相電圧整定値V0の150%、位相+30°)
※PASとの連動試験含む
⑤慣性特性試験(零相電圧整定値V0の150% 位相+30° 零相電流整定値I0の400%)


今回のSOG制御装置の整定値は、動作電流整定値0.2A、動作電圧整定値2%、動作時間整定値0.2Sでした。この整定値の値から試験内容を実施していきます。

※以下、備忘録のために、当日実施した試験機の操作練習内容を記しています。実際の現場で以下の操作をしてもうまくいかない可能性があります。実際の現場で試験を実施する際は、試験機の取扱説明書や実機の仕様書を必ずお読みになって、現場責任者の指導の下や試験に詳しい方のご意見を取り入れていただ、現場の特性を反映した形で試験の実施をいただきますよう、お願い致します。

最小動作電流試験(零相電圧整定値V0の150% 位相+30°)

私はカフェジカさんの実技で学ばせていただいたのですが、動作電圧整定値の2%というのは、6600V受電ですと、線間電圧6600÷√3=3810〔V〕、その2%の76.2Vが動作電圧の値となります。

零相電圧整定値V0とありますが、先ほどの動作電圧値である76.2Vです。これに150%かけた値が114Vになりますので、これを試験機に設定します。設定する際は、整定・試験レバーがありますので、整定側を選択します。このとき補助電源はOFFにしておきます。試験機一番左の電圧欄が設定する箇所になります。位相の+30°は進み(LEAD)の30°となりますので、レンジをLEADにし、30°となるように設定します。設定が完了したら、補助電源をONにし、電流欄のダイヤルを操作して、電流整定値の値である0.2Aまで電流を増やしていきます。試験機からカチンカチンという音がしたら、ダイヤル操作をやめます。ダイヤルを前後すると、カチンカチンとの音が消えたり、また音がしたりというのを繰り返します。繰り返していくと電流値がある境でカチンカチンと音がし、0.1値を下げるとカチンカチンという音が消えます。カチンカチンと音がした値が最小動作電流の値となります。

最小動作電圧試験(零相電流整定値I0の150% 位相+30°)

零相電流整定値I0とありますが、SOG制御装置の動作電流整定値である0.2Aとなります。これに150%かけた値が0.3Aになりますので、これを試験機に設定します。設定する際は、先ほどの最小動作電流試験と同様、整定・試験レバーがありますので、整定側を選択します。このとき補助電源はOFFにしておきます。試験機にある電流欄が設定する箇所になります。ダイヤルを操作して、0.3Aを設定します。位相の+30°は進み(LEAD)の30°となりますので、レンジをLEADにし、30°となるように設定します。設定が完了したら、補助電源をONにし、電圧欄のダイヤルを操作して、電圧整定値の値である76.2Vまで電圧を増やしていきます。試験機からカチンカチンという音がしたら、ダイヤル操作をやめます。ダイヤルを前後すると、カチンカチンとの音が消えたり、また音がしたりというのを繰り返します。繰り返していくと電圧値がある境でカチンと音がし、0.1値を下げるとカチンカチンという音が消えます。カチンカチンと音がした値が最小動作電圧の値となります。

位相特性試験(零相電流整定値I0の1000%、零相電圧整定値V0の150%)

零相電流整定値I0=0.2Aの1000%は2Aとなります。この値を電流欄に設定します。また零相電圧整定値V0=76.2Vの150%は114Vとなります。この値と電圧欄に設定します。設定する際は、整定・試験レバーがありますので、整定側を選択します。補助電源はOFFにしておきます。設定が終わったら、補助電源をONにします。
位相が製造業者が明示する範囲(遅れであれば45°~75°の間、進みであれば105°~135°の間)で試験機が動作すればいいので、位相のダイヤルを操作していきます。遅れの場合はLAGを選択し、初め85°あたりに設定しそこから値を下げていきます。試験機がカチンカチンという音がしたら、遅れの位相特性値となります。進みの場合はLEADを選択し、初め-145°あたりに設定し、そこから値を下げていきます。試験機がカチンカチンという音がしたら、進みの位相特性値となります。

動作時間試験(零相電圧整定値V0の150%、位相+30°)

零相電圧整定値V0の150%114Vと位相+30°を設定します。設定する際は、整定・試験レバーがありますので、整定側を選択します。補助電源はOFFにしておきます。I0の設定値ですが、130%と400%があります。130%はSOG制御装置で整定している動作電流整定値0.2Aの130%、すなわち0.26Aを設定します。400%は0.2A×4=0.8Aを電流欄で設定します。
設定が終わったら、補助電源をONにし、整定・試験レバーを試験側に選択します。その後、開始ボタンを押すと、時間がカウントされ、SOG制御装置が動作したタイミングで、時間が自動的に止まります。その時間の値が動作時間となります。

慣性特性試験(零相電圧整定値V0の150% 位相+30° 零相電流整定値I0の400%)

最後の慣性特性試験ですが、零相電圧整定値V0の150% 位相+30° 零相電流整定値I0の400%をSOG制御装置に入力した際に、0.05S間動作しないことを確認する試験です。電圧を114V、電流を0.8A、位相を+30°に設定します。整定・試験レバーがありますので、試験側を選択します。また動作時間・慣性レバーを慣性側に設定します。開始ボタンを押して、試験機が動作しなければ、試験が完了です。(動作しないことを確認する試験のため、動作しなくて大丈夫です。)

PASとの連動試験

PASとの連動試験は私もまだ勉強不足です。今回はPASの一次側と二次側にトリップコードを接続し、接点・電圧レバーを接点側に設定しました。PASを入にし、動作時間試験と同様の値を設定して、開始ボタンを押すと動作するので、その動作した時間を試験機が記録しています。
ただし、このやり方はPASが地上にある場合(例えば:竣工前の検査等)しかできません。設置後は地上十数メートルに設置するため、一次側と二次側にトリップコードを取り付けることはできません。そのため、停電状態を検知したら試験機が時間を測定する方法が、一般的なようです。今回このやり方をちょっとお聞きしたのですが、記憶があいまいとなってしまいました。次回カフェジカさんにお邪魔したときに、また聞いて勉強したいと思います。

最後に

やってみたいと思ってもなかなかできない試験機操作。でもカフェジカさんではその試験機を実際に触れて、操作して、実習することができます。このようにして学んだ記録を残して、どこかで操作する機会があったときに実践できるように、操作の勉強を続けていきたいと思います。